リスクマネジメント
「すべてのテストを行うことは不可能」だからこそ、リスクに基づいて優先順位を決める必要があります。
リスクの定義
Section titled “リスクの定義”リスクとは、将来起こりうる望ましくない事象のことです。リスクの大きさ(リスクレベル)は以下の式で表されます。
リスクレベル = 発生確率 (Likelihood) × 影響度 (Impact)
プロダクトリスクとプロジェクトリスク
Section titled “プロダクトリスクとプロジェクトリスク”JSTQBではリスクを大きく2つに分類します。
1. プロダクトリスク(品質リスク)
Section titled “1. プロダクトリスク(品質リスク)”ソフトウェアそのものに関するリスクです。「作っているものが期待通りに動かない」可能性。
- ソフトウェアがクラッシュする。
- 計算結果が間違っている。
- レスポンスが遅すぎて使い物にならない。
2. プロジェクトリスク
Section titled “2. プロジェクトリスク”プロジェクトの進行や運営に関するリスクです。「開発活動がうまくいかない」可能性。
- スケジュールが遅れる。
- 予算が足りなくなる。
- キーマンとなるエンジニアが退職する。
- テスト環境が期限までに用意できない。
リスクベースドテスト (Risk-Based Testing)
Section titled “リスクベースドテスト (Risk-Based Testing)”プロダクトリスク分析の結果を使って、テストの戦略を決めるアプローチです。
- 高リスク機能: 経験豊富なテスターを割り当て、詳細なテストケースを作り、早めにテストする。
- 低リスク機能: 探索的テストで軽く確認する程度にする。
これにより、限られたリソースで最大限の品質保証効果を得ることができます。