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30秒周期で画面が収縮する謎の挙動を追う。

作業中に突然発生し始めた「約30秒周期で画面が一瞬収縮する」という謎の挙動。 作業に集中できないだけでなく、ハードの故障も疑われるこの問題に対し、イベントログの解析から物理的な環境要因の特定までの記録をまとめました。

ある日、私のデスクトップ環境(GALLERIA / RTX 4060 Ti)で、画面が約30秒おきに数ミリ収縮し、また戻るという現象が起き始めました。

「30秒」というあまりに正確な周期は、ハードウェアの寿命というより、何らかのソフトウェア的な「タイムアウトとリトライ」を強く示唆していました。

迷走:Intel系サービスの負の連鎖

Section titled “迷走:Intel系サービスの負の連鎖”

まず真っ先に確認したのは**イベントビューアー(システムログ)**です。案の定、そこには犯人らしきログが並んでいました。

  • Intel(R) SUR QC Software Asset Manager: 「接続を待機中にタイムアウト (30000 ミリ秒) になりました」
  • Energy Server Service queencreek: クラッシュの繰り返し

これらはIntelの利用状況レポート用プログラムですが、これが30秒(30,000ms)ごとに起動に失敗し、GPUの描写に干渉していたのです。

以下の対策を講じました。

  1. Intel(R) Computing Improvement Program のアンインストール
  2. 関連するIntelサービスの無効化
  3. デバイスマネージャーでの「HID カスタム センサー」の無効化

これで解決かと思いきや……症状は再発しました。

突破口:マルチモニターの死角

Section titled “突破口:マルチモニターの死角”

ソフトウェア的な要因をほぼ潰しても治らない。ここで、物理環境に目を向けました。 私の作業環境はマルチモニターですが、そのうち1枚は、TCL製のGoogle TVです。

ふと気づき、ある実験をしました。

  • TVがONの時: 症状は出ない。
  • TVがOFFの時: 30秒周期で画面が収縮する。

真犯人は「TVの待機信号」でした。 Google TVがOFF(待機状態)の際、約30秒周期で「生存確認(ハンドシェイク)」をPCに送っており、それを受けるたびにWindowsが「モニター構成が変わった」と誤認して画面全体を再計算(リセット)していたのです。

最終的に、以下の設定を行うことで、画面は完全に安定しました。

  • T-Link(HDMI CEC)をオフ: HDMI経由の制御信号を遮断。
  • クイックスタートをオフ: 待機中の余計なスキャンを防止。
  • 「モニターの接続に基づいてウィンドウの位置を記憶する」をオフ: 切断検知時の描写リセットを抑制。

「30秒周期」という規則正しいエラーは、ソフトウェアの再試行、あるいは外部機器のポーリングを疑うのが鉄則です。 今回は「Intelのテレメトリサービス」と「スマートTVの待機信号」という二重の罠でしたが、ログと物理現象を紐付けることで解決できました。

同じようなマルチモニター環境で「画面が一瞬ガタつく」方は、一度モニター(特にTV)の省電力設定を疑ってみることをお勧めします。