Claude Codeで「UIがダサい」と伝えたら、驚くほどオシャレになった話
バイブコーディング(Vibe Coding) という言葉をご存知でしょうか。これは、具体的な技術仕様ではなく「雰囲気」や「感覚」といった抽象的な指示でコードを生成・修正するAI開発の新しいスタイルです。
「AIに開発を任せる」ってどんな感じなのか興味があったのですが、Claude Codeを使って実際に体験したことは、想像を遥かに超えるものでした。
今回は、簡単なホワイトボードアプリのUIを改善してもらった体験を通じて、たった一言の「バイブ」でどこまでできるのかを検証してみました。
試したこと:バイブコーディングの実践
Section titled “試したこと:バイブコーディングの実践”私がClaude Codeに伝えたのは、たったこれだけです。
「UIがダサいので、かっこよくしてください」
具体的なデザイン指示も、色の指定も、レイアウトの要望も何もありません。ただ「ダサい」から「かっこよく」してほしい、 それだけです。
これこそが、まさにバイブコーディングです。技術的な詳細ではなく、「こんな雰囲気にしたい」という感覚的な要求だけを伝える。従来の開発では考えられなかったアプローチです。
正直、こんな曖昧な指示で何かが変わるとは思っていませんでした。せいぜい色が少し変わる程度だろう、と。
Before:機能はあるけど…
Section titled “Before:機能はあるけど…”修正前のホワイトボードアプリは、こんな感じでした。
修正前:シンプルだけど… あまりにもシンプルすぎる起動画面
修正前:グレー背景に黒ボタン。機能的だけど、確かに「ダサい」かも
機能としては問題ありません。描画もできるし、色も選べます。でも、デザインという観点では…確かに「ダサい」と言わざるを得ません。
- 背景はただのグレー
- UIパーツは最小限
- 「Welcome my site」というテキストが寂しげ
- 全体的に無機質で冷たい印象
After:驚きの変貌
Section titled “After:驚きの変貌”そして、Claude Codeが修正した結果がこちらです。
修正後:グラデーション背景にパープルのアクセントカラーが映える
修正後:ツールバーが洗練され、全体的にモダンな印象に
正直、驚きました。
- 背景が美しいグラデーションに
- アイコンがモダンなデザインに刷新
- パープル系の統一されたカラースキーム
- 適切な余白とバランス
- 「Draw freely」という洗練されたコピー
- ボタンに矢印アイコンが追加され、UIとしての誘導性が向上
何が起きたのか:Claude Codeの思考プロセス
Section titled “何が起きたのか:Claude Codeの思考プロセス”たった一言「かっこよくして」という指示から、Claude Codeは以下のような判断をしたと考えられます。
- 現状分析:既存のUIを解析し、改善点を特定
- デザイントレンド理解:モダンなUIデザインの原則を適用
- 配色の選択:パープル系という現代的で親しみやすい色を選定
- 視覚的階層の構築:グラデーション、シャドウ、適切なコントラストで視認性向上
- ユーザー体験の最適化:コピーの改善、アイコンの追加など細部にも配慮
これらすべてを、具体的な指示なしに自律的に実行したのです。
なぜこれが凄いのか
Section titled “なぜこれが凄いのか”1. 抽象的な要求の理解
Section titled “1. 抽象的な要求の理解”「ダサい」「かっこいい」という極めて主観的で曖昧な表現を、Claude Codeは適切に解釈しました。これは単なるキーワードマッチングではなく、デザインの良し悪しを理解している証拠です。
2. 総合的なUIセンス
Section titled “2. 総合的なUIセンス”色を変えるだけではなく、以下の要素を総合的に改善しています。
- タイポグラフィ
- レイアウト
- 配色
- アイコンデザイン
- ユーザーガイダンス(コピーライティング)
これは、デザインシステム全体を理解していないとできません。
3. コンテキストの把握
Section titled “3. コンテキストの把握”「ホワイトボードアプリ」というコンテキストを理解し、そのツールに適したデザインを提案しています。例えば、クリエイティブなツールにふさわしい柔らかさと親しみやすさを表現しています。
バイブコーディングが開く新しい開発体験
Section titled “バイブコーディングが開く新しい開発体験”この体験を通じて感じたのは、AI開発ツールが「指示の実行者」から「デザインパートナー」へと進化しているということです。
バイブコーディングの革新性
Section titled “バイブコーディングの革新性”従来の開発では、デザイナーが詳細なモックアップを作り、それを開発者が実装するという分業が一般的でした。しかしバイブコーディングでは、以下のような新しいワークフローが可能になります。
- 感覚的な要望を伝える:「ダサい」「かっこいい」「モダンに」など
- AIが解釈・提案する:デザインの方向性を自律的に決定
- 即座に実装される:コードレベルでの実現まで一気通貫
この「曖昧さを許容する開発」は、特に以下のような場面で威力を発揮するでしょう。
- プロトタイピング段階:アイデアを素早く形にしたい時
- 個人開発:デザインリソースが限られている時
- UI改善の試行錯誤:複数のデザイン案を短時間で比較したい時
- 非デザイナーの開発者:デザインスキルがなくても良質なUIを実現したい時
開発の民主化
Section titled “開発の民主化”バイブコーディングは、開発における**「専門知識の壁」を下げる**重要な役割を果たします。CSSの詳細なプロパティを知らなくても、色彩理論を学んでいなくても、「こんな感じにしたい」という思いさえあれば、AIが形にしてくれるのです。
まとめ:バイブコーディングが示す開発の未来
Section titled “まとめ:バイブコーディングが示す開発の未来”「UIがダサいので、かっこよくしてください」
このたった一言から、予想を遥かに超える改善が実現しました。
Claude Codeとバイブコーディングは、開発における新しい可能性を示しています。それは単なる「効率化」ではなく、開発そのものの在り方を変えるイノベーションです。
- 技術仕様書ではなく「雰囲気」で開発できる
- 専門知識がなくても、思い描いたものを形にできる
- AIは手伝うのではなく、共に創り上げるパートナーになる
もちろん、すべてのケースでこのように完璧な結果が得られるわけではないでしょう。しかし、少なくとも「AIには創造的な仕事は無理」という思い込みは、もう過去のものになりつつあるのかもしれません。
バイブコーディングは、まだ始まったばかりの新しい開発手法です。あなたも、ぜひ一度試してみてください。きっと、新しい開発体験が待っているはずです。
同時に、エンジニアの役割も変わっていくだろうとなと感じました。AIがコードを書き、デザインを提案する時代において、私たち人間は 「ビジョンを伝える力」 や 「AIと協働するスキル」 が求められるようになるでしょう。
使用したツール
- Claude Code by Anthropic
プロジェクト
- ホワイトボードアプリ(個人開発のシンプルなWebアプリ)
所要時間
- 指示から完成まで:数分