1.3 TypeScript の開発環境
TypeScriptを動かすためには、実行環境である Node.js と、プロジェクトごとの設定ファイルである tsconfig.json の準備が必要です。
1.3.1 Node.js のインストール
Section titled “1.3.1 Node.js のインストール”TypeScriptコンパイラ自体がNode.jsで実装されているため、まずはNode.jsをインストールします。
- 推奨バージョン: 本書では偶数番号の「メジャーバージョン(LTS)」の使用を推奨しています。
- インストール確認: ターミナルで
node -vを実行し、バージョンが表示されれば成功です。
1.3.2 エディタの準備
Section titled “1.3.2 エディタの準備”TypeScriptの開発には、Microsoftが開発している Visual Studio Code (VS Code) が最も推奨されます。TypeScriptのサポートが標準で組み込まれており、強力な入力補完をすぐに利用できます。
1.3.3 ディレクトリの作成と TypeScript のインストール
Section titled “1.3.3 ディレクトリの作成と TypeScript のインストール”プロジェクトごとに独立した環境を作るのが一般的です。
- プロジェクト初期化:
npm init --yesでpackage.jsonを作成します。 - 本体のインストール:
npm install --save-dev typescript @types/nodeを実行し、開発用依存関係としてインストールします。
1.3.4 tsconfig.json の準備
Section titled “1.3.4 tsconfig.json の準備”tsconfig.json は、TypeScriptコンパイラの挙動を細かく指定するための設定ファイルです。
- 初期生成:
npx tsc --initコマンドでデフォルトの設定ファイルを生成できます。 - 主な設定項目:
target: 出力するJavaScriptのバージョン(例:es2020)。module: モジュールシステムの指定(例:esnext)。outDir: コンパイル後のファイルの出力先(例:./dist)。
1.3.5 初めての TypeScript プログラム
Section titled “1.3.5 初めての TypeScript プログラム”実際にコードを書いて動かしてみましょう。
- ソース作成:
src/index.tsを作成し、コードを記述します(例:const message: string = "Hello, world!";)。 - コンパイル:
npx tscを実行すると、設定に従って JavaScript ファイルが生成されます。 - 実行: 生成されたファイルを
node dist/index.jsで実行し、結果を確認します。