Skip to content

リスク識別

リスク識別は、「システムにどのようなリスクが潜んでいるか」を洗い出すプロセスです。可能な限り幅広い関係者(ステークホルダー)を巻き込むことで、より多くの重要なリスクを見つけ出すことができます。

テストアナリストは、システムの「ビジネスドメイン(業務分野)」に関する特有の知識を持っているため、このリスク識別において非常に重要な役割を果たします。

1. テストアナリストの具体的なタスク

Section titled “1. テストアナリストの具体的なタスク”

テストアナリストは、自身の知識や経験を活かして以下のような活動でリスク識別に貢献します。

  • インタビューの実施: 業務の専門家やユーザーから話を聞く
  • 経験の活用: 過去の類似システムやプロジェクトでの経験を活かす
  • セッションへの参加: リスクワークショップや、ユーザーとのブレインストーミングに参加する
  • その他の活動: 独立したアセスメントの実施、リスクテンプレートの使用、テスト用チェックリストの定義など

テストアナリストは単独で動くのではなく、ユーザーや要件エンジニア、ビジネスアナリストなどの「ドメインの専門家」と緊密に連携し、テストで対処すべきビジネスリスクの領域を決定すべきとされています。

  • アジャイル開発の場合: ステークホルダーと密に連携し、「イテレーション計画ミーティング」などの定期的なイベントの中で継続的にリスク識別を実施します。

プロジェクトで識別される可能性のあるプロダクトリスクの例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 機能の正確性の問題: (例)計算が間違っている
  • 使用性の問題: (例)キーボードのショートカットが不足していて使いにくい
  • 移植性の問題: (例)特定のプラットフォームや環境にアプリケーションをインストールできない

テストアナリストは、システムの業務的な側面に詳しいため、関係者とコミュニケーションを取りながら「ビジネス上でどのような問題(リスク)が起こり得るか」を洗い出すためのキーパーソンとして活躍することが求められます。