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レビュープロセス

レビューは単に「誰かに見てもらう」だけではなく、目的に応じた形式(フォーマルさ)とプロセスが存在します。

JSTQBでは、フォーマルなレビュープロセスを以下の活動に定義しています。

  1. 計画: レビューの目的、範囲、参加者、時間を決める。
  2. レビューの開始: 参加者に資料を配布し、目的を説明する。
  3. 個々のレビュー(準備): レビューアが事前に資料を読み、欠陥や疑問点を洗い出す。(ここが最も重要!)
  4. 課題の共有と分析: レビュー会議(ミーティング)を開き、指摘事項を議論し、判定を下す。
  5. 修正と報告: 指摘された欠陥を修正し、完了報告を行う。
  • 作成者 (Author): レビュー対象物を作った人。指摘を受け止め修正する。
  • マネージャー: レビューの時間を確保し、実行可否を判断する(会議には参加しないことが多い)。
  • ファシリテーター (Moderator): 会議の進行役。中立的な立場で議論をまとめる。
  • レビューア: 対象物を評価し、欠陥を見つける専門家や同僚。
  • 書記 (Scribe / Recorder): 指摘事項や決定事項を記録する。

形式(フォーマル度)の低い順に紹介します。

1. 非形式的レビュー (Informal Review)

Section titled “1. 非形式的レビュー (Informal Review)”
  • 特徴: プロセスや記録の義務がない。ペアプログラミングや、隣の人に「ちょっと見て」と頼むレベル。
  • 目的: 低コストで素早くフィードバックを得る。
  • 特徴: 作成者が主導し、参加者に読み聞かせる形式(シナリオを歩く)。
  • 目的: 参加者の理解促進、知識共有、欠陥の発見。

3. テクニカルレビュー (Technical Review)

Section titled “3. テクニカルレビュー (Technical Review)”
  • 特徴: 技術的な専門家(ピア)が主導する。
  • 目的: 技術的な適合性の確認、代替案の検討、欠陥の発見。
  • 特徴: 最も形式的。訓練されたファシリテーターが主導し、チェックリストやメトリクスを使用する。開始基準・終了基準が厳密。
  • 目的: 欠陥の徹底的な検出、品質の測定。

効果的なレビューを行うためには、以下のようなポイントが重要です。

  • 明確な目的: 「何をチェックするか」を事前に定義する。
  • 適切な参加者: 対象物を理解できる知識を持った人を呼ぶ。
  • 準備時間の確保: 会議中に読むのではなく、事前に読んでくる時間を業務として確保する。
  • 心理的安全性: 「作成者の人格」ではなく「成果物の品質」を批評する文化を作る。