問題23:欠陥ベースのテスト技法の特徴
問題 #23
Section titled “問題 #23”欠陥ベースのテスト技法(defect-based test techniques)の典型的な特徴を説明しているのはどれか?
- a) 欠陥ベースの技法は、過去に発見された欠陥の分析と分類に基づいている。
- b) 欠陥ベースの技法は、主にコンポーネントテストレベルで使用される。
- c) 欠陥ベースの技法は、システムのドキュメント分析中に発見された欠陥に焦点を当てている。
- d) 欠陥ベースの技法は、ブラックボックステスト技法のサブカテゴリである。
a) 欠陥ベースの技法は、過去に発見された欠陥の分析と分類に基づいている。
- a) 正解。 欠陥ベースのテスト技法は、テスト対象のソフトウェアに潜む特定の種類の欠陥を見つけ出すために、さまざまな種類のソフトウェアやプログラムで特定された「典型的な欠陥」をテストケースの源泉(情報源)として使用します。
- b) 不正解。 欠陥ベースのテスト技法は、主にコンポーネントテストではなくシステムテストレベルで使用されます。
- c) 不正解。 テストケースは、システムのドキュメント(仕様書など)の分析によって作成されるわけではなく、テスト対象のシステムにとって「典型的・特徴的な欠陥」を分析することによって作成されます。
- d) 不正解。 テストケースのベースとなるのが仕様書ではないため、欠陥ベースのテストはブラックボックステストのサブカテゴリではありません。
JSTQB AL TA試験において、「欠陥ベースのテスト」は非常に重要なキーワードの一つです。以下のポイントを整理しておきましょう。
- 欠陥タクソノミ(欠陥分類法)の活用:
欠陥ベースのテストの最大の特徴は、過去のプロジェクトや業界全体で蓄積されたバグのリスト(欠陥タクソノミ)を活用することです。「過去にこういうバグがよく出たから、今回もここを狙ってテストしよう」という体系的なアプローチを取ります。 - 経験ベースのテストとの違い:
「経験ベースのテスト(エラー推測など)」も過去のバグの知識を使いますが、それはテスター個人の頭の中にある経験則(暗黙知)に依存しがちです。一方、「欠陥ベースのテスト」は、ドキュメント化されたタクソノミ(形式知)に基づくため、より体系的であるという違いがあります。 - ブラックボックスでもホワイトボックスでもない:
選択肢(d)の解説にある通り、仕様書をベースにするブラックボックステストや、コードの構造をベースにするホワイトボックステストとは異なり、「欠陥そのもの」をベースにする独立したカテゴリのアプローチと見なされます。
よくあるひっかけ問題のパターン 「過去のドキュメントレビューで見つかった欠陥(指摘事項)をテストする」といった選択肢(c)のような記述は、一見正しそうに見えますが誤りです。欠陥ベースのテストで利用するのは、あくまで「システムやソフトウェアの構造・機能にありがちな典型的な欠陥リスト」です。