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問題26:機能適切性の妥当性確認

あなたは電気通信業界のアジャイルソフトウェア開発で働いている。そのアプリケーションは、顧客がWebアプリケーション経由で直接携帯電話のプランを変更できる新しいインターフェースを提供する。あなたはシステムテストを実行しており、特に携帯電話のプラン変更に使用される画面のテストに取り組んでいる。

あなたがテストしているユーザーストーリーは以下の通りである: US-34: 顧客として、自分のニーズに合わせるために、新しい携帯電話のプランをオンラインで選択できるようにしたい。

これらのテストの一環として、あなたとプロダクトオーナーはビジネスの専門家を招き、この画面の探索的テストを実行してもらい、「提案されたソリューションによってすべての可能な変更を行えるかどうか」について意見があるかを示すよう求めた。

あなたはどのような種類のテストを実行しているか?

  • a) 機能正確性のテスト(Functional correctness testing)
  • b) アクセシビリティのテスト(Accessibility testing)
  • c) 適応性のテスト(Adaptability testing)
  • d) 機能適切性のテスト(Functional appropriateness testing)

d) 機能適切性のテスト(Functional appropriateness testing)


この問題は、前回の問題(25)に引き続き、ISO/IEC 25010の「機能適合性(Functional Suitability)」のサブ特性の違いを、現場のコンテキストから見極める問題です。

  • a) 不正解。 ビジネスの専門家がテスト中にシステムのエラーや計算ミス(正確性の問題)を指摘する可能性はありますが、それがこの探索的テストセッションの「主目的」ではありません。主眼は「この画面でやりたい業務がすべてできるか(適切か)」にあります。
  • b) 不正解。 アクセシビリティ(ユーザーの身体的能力などに関わらずシステムを利用できるか)はこのテストセッションの目的として言及されていません。また、ビジネスの専門家はアクセシビリティの問題を見つけるための最適な人物とは言えません。
  • c) 不正解。 適応性(異なるハードウェアやソフトウェア環境で動作するか)を確認するために、ビジネスの専門家による探索的テストを用いるのは最良の方法ではありません。
  • d) 正解。 ビジネスの専門家は、開発された画面が「顧客が新しい携帯電話のプランを選択する」という目的を達成するために「適切(妥当)」であるかどうかを検証(バリデーション)できます。

JSTQB AL TA試験において、「誰が」「何のために」テストをしているのか(テストの目的)は、品質特性を特定する強力なヒントになります。

  1. 機能的「正確性」と「適切性」の決定的な違い:

    • 正確性 (Correctness): ソフトウェアが仕様書通りに正しく計算・動作するかどうか。これは主に「テスト担当者」がテストケースを用いて検証(Verification)します。
    • 適切性 (Appropriateness): ソフトウェアがユーザーの目的やタスクの達成に役立つかどうか。これは「ビジネスの専門家」や「エンドユーザー」が、実際の業務シナリオを通じて妥当性確認(Validation)を行うのが最も効果的です。
  2. 探索的テストとビジネス専門家の相乗効果:
    問題文の「すべての可能な変更を行えるかどうかについて意見を求めた」という記述は、まさに 「正しいものを作っているか?(Are we building the right product?)」 という適切性の問いかけです。アジャイル開発において、ビジネス側のステークホルダーを巻き込んだ探索的テストは、この機能適切性を測るためのベストプラクティスとされています。

Verification(検証)と Validation(妥当性確認)

  • Verification:製品を「正しく」作っているか?(正確性)
  • Validation:「正しい」製品を作っているか?(適切性) 今回のセッションは明らかに後者(Validation)のアプローチです。