問題27:品質の副特性と対象となる欠陥
問題 #27
Section titled “問題 #27”品質の副特性と、それらが対象とする欠陥に関する記述として、正しいものはどれか?
- a) 機能完全性のテストは、システムが許容される方法でユーザーのニーズを満たせなくなる兆候を発見する。
- b) 機能信頼性のテストは、機能が呼び出されたときに利用可能であることを保証する。
- c) 機能適切性は、実装された機能によるハイレベルなビジネスケースのカバレッジ(網羅率)に焦点を当てることがある。
- d) 機能正確性のテストには、データや状況の不適切な処理の検出が含まれる。
d) 機能正確性のテストには、データや状況の不適切な処理の検出が含まれる。
この問題は、ISO/IEC 25010における「機能適合性(Functional Suitability)」の3つの副特性(完全性、正確性、適切性)の定義と、それぞれが検出を狙う欠陥の違いを正確に理解しているかを問うています。
- a) 不正解。 この記述は「機能適切性(Functional appropriateness)」に関連しています。システムがユーザーのニーズや目的を「許容される方法で満たせるか(役に立つか)」は適切性の領域です。
- b) 不正解。 そもそも「機能信頼性(Functional reliability)」という品質特性(または副特性)はISO/IEC 25010に存在しません。(※「信頼性」という主特性はありますが、「機能」は付きません)。
- c) 不正解。 この記述は「機能完全性(Functional completeness)」に関連しています。実装された機能が、要求されたハイレベルなビジネスケースや要件を「どれだけ網羅しているか(漏れがないか)」に焦点を当てるのは完全性の役割です。
- d) 正解。 機能正確性(Functional correctness)のテストは、ソフトウェアが仕様通りに正しい結果を提供するかを確認するものです。したがって、データの計算ミスや、特定の状況下での不適切な処理(エラー)などを検出することが含まれます。
JSTQB AL TA試験において、品質特性の定義が入れ替わっている引っかけ問題は定番です。以下のキーワードで各特性を識別できるようにしましょう。
- 機能正確性 (Correctness) のキーワード:
- 「正しい結果(Right results)」
- 「不適切な処理・計算ミス(Incorrect handling/calculations)」
- 「精度(Precision)」
- 機能適切性 (Appropriateness) のキーワード:
- 「ニーズを満たす(Meeting user needs)」
- 「タスクの達成(Accomplishing tasks)」
- 「目的への適合(Fit for purpose)」
- 機能完全性 (Completeness) のキーワード:
- 「網羅率(Coverage)」
- 「すべての指定された機能(All specified functions)」
- 「漏れがないこと(No missing parts)」
存在しない用語に注意 選択肢(b)のように、もっともらしい名前(機能信頼性など)を作ってダミーの選択肢にするパターンはよくあります。ISO/IEC 25010の主特性(8つ)と、TAが担当する副特性の正確な名称を暗記しておくことが重要です。