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1.2 リスクベースドテストのタスク

リスクベースドテストにおけるTTAの立ち位置

Section titled “リスクベースドテストにおけるTTAの立ち位置”

テストマネージャーがリスクベースドテストの全体的な戦略を確立しマネジメントするのに対し、テクニカルテストアナリスト(TTA)はそのフレームワークの中で活動します。

TTAは、主にセキュリティ、システムの信頼性、性能といった 「技術的なプロダクトリスク」 や、テスト環境のセットアップに関連する 「プロジェクトリスク」 の特定と対応において重要な役割を担います。

これらの対応にあたり、TTAはプロジェクト期間中に以下の3つのタスクを繰り返し実施します。


リスクを可能な限り多く検出するためには、幅広いステークホルダーを巻き込むことが重要です。

TTAは優れた技術スキルを持っているため、開発者、アーキテクト、運用エンジニア、プロダクトオーナーなどの専門家へインタビューを行ったり、ブレインストーミングを実施したりすることに非常に適しています。 通常、TTAが特定する技術的リスクは、ISO 25010のプロダクト品質特性(信頼性、性能効率性、セキュリティなど)に基づいています。


2. リスクアセスメント (Risk Assessment)

Section titled “2. リスクアセスメント (Risk Assessment)”

リスクアセスメントとは、識別したリスクを調査し、「可能性(発生確率)」と「影響」を決定するプロセスです。

ビジネスへの潜在的な「影響」の評価は主にテストアナリストが担当しますが、TTAはシステムで故障が発生する 「可能性(確率)」 の評価に貢献します。

TTAは、以下のような一般的なリスク要因を考慮して、リスクの可能性の初期値を提示します。

考慮すべきプロジェクトリスクの要因

Section titled “考慮すべきプロジェクトリスクの要因”

プロジェクト全体の成功に悪影響を与える可能性がある要因です。

  • 技術的な要件に関するステークホルダー間の対立
  • 開発組織の地理的分散に起因するコミュニケーション問題
  • ツールや技術、関連するスキルの不足
  • 時間、リソース、マネジメントからのプレッシャー
  • 早期からの品質保証活動の欠如
  • 技術的な要件の高い変更率

考慮すべきプロダクトリスクの要因

Section titled “考慮すべきプロダクトリスクの要因”

欠陥が大量に発生する原因となり得る要因です。

  • 技術およびコードの複雑度
  • ソースコードの変更量(追加、削除、修正)
  • 過去の欠陥履歴(技術的な品質特性に関連する欠陥が多く出たか)
  • インターフェースと統合に関する技術的な問題

プロジェクト期間中、TTAは特定されたリスクを実際に減らすための活動を主導します。

  • テストの実行による軽減: 高リスク領域に対するテストケースを設計・実行し、適切な軽減策を実装することでリスクを減らします。
  • 反復的な評価: プロジェクトの進行に伴って追加情報を収集し、それに基づいてリスクを再評価してさらなる軽減策を講じます。
  • 専門家との連携: セキュリティや性能分野のスペシャリストと協力し、より高度なリスク軽減策やテスト戦略の要素を定義します。